老人ホームや在宅での認知症利用者への対応

近年、認知症の高齢者は増えてきています。認知症になると、物忘れなどから始まって徐々に物忘れが激しくなって、日常生活が困難になります。

進行すると、幻覚や幻聴、暴言や暴力、徘徊などの症状が出てきます。中でも、介護者を悩ませるのが徘徊です。徘徊とは、認知症の高齢者が自宅や老人ホームなどの施設からひとりで出て、歩き回ることを言います。外に出たものの、道に迷って戻れなくなることも少なくありません。こんな徘徊が原因で、死亡や行方不明になるような事件も起きているので、きちんと老人ホームや自宅での対策が必要になってきます。

もちろんずっと傍にいるわけにもいかないですが、あまりにも徘徊が続くと部屋に閉じ込めたり、縛りつけたくなるという気持ちにもなるでしょう。でも、それは身体拘束になるので絶対にしてはいけないことですし、逆効果で認知症の症状がひどくなってしまうことが多いです。そんな徘徊をする認知症の高齢者への対策は、まず頭ごなしに否定したり無理矢理連れ戻そうとしてはいけません。本人はなにか理由があって行動していることで、出来る限り本人のしたいようにしてあげることです。それが老人ホームの場合だと、他の利用者の居室に入ったりしてしまうと迷惑になってしまうので、気づいたらまずさりげなく笑顔で声をかけることです。

そして、気をそらす工夫をするとスムーズに誘導することが出来ます。例えばなにか簡単な家事を頼んだりとか、一緒になにかしませんか、という問いかけも効果的です。本人の不安を取り除けるような対応や、寄り添った援助が出来れば徘徊などの行動も減っていくので、おおらかな気持ちで接することが大切です。